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アパートとマンションの違いとは

「アパート」と「マンション」の違いとはなんでしょうか。実はそれは実にくだらないことなのです。まず、木造か軽量鉄骨造の準耐火構造で建てられていて、2階建て以下であること、そしてエレベーターもない、という条件が揃うとそれは「アパート」と呼ばれるようになります。そして「アパート」では「印象が悪い」ということなのか、「コーポ」や「ハイツ」などと様々な呼ばれ方に変わったりもします。それが一応の「アパート」の定義です。ですから必然的に、マンションはそれよりも戸数が増え、当然ながら階数も高く、建築費がかさみ、規模が広い分だけ管理の手間も増え、エレベータも設置しなければいけない・・・ということで、結果「割高」になっているということです。
もう一度考えてみてほしいのですが、「アパートの定義」には「汚い」とか、「トイレと風呂が共同」とか、「古い」といったものはありません。対して、マンションといえども築年数がある程度経過すれば、建物は劣化し、設備も老朽化し、見栄えも悪くなるものです。アパートだから汚い、狭い、マンションだから広い、キレイということは、全くの先入観なのです。戸数が少ないということは、その分建築費が浮いています。そして、規模が小さければ改めて「管理人」などを常駐させる必要もありませんし、エレベーターもそもそも不要です。これらの条件で、「アパートはマンションよりも安い」という結果になっているだけです。
もちろん、「汚いから」とか「トイレと風呂が共同だから」という理由で、激安をマークしている物件もあります。それは、「そのような部屋にはなるべく住みたくない」とみんなが思うからです。そのように敬遠される物件は、家賃を下げなければ入居者が集まりません。そして、先ほど述べた「先入観」によって「アパート」、「コーポ」、「ハイツ」と名のつく物件を、部屋探しの際にそもそもの検討対象から外す方も多くいます。それではやはり入居者は集まりませんから、家賃を下げることになります。そう、ただ「アパート」であるだけで、希望する方が少なくなるので家賃が安くなっているということもあるのです。
このようなことを加味すると、部屋探しの際に「アパートを度外視する」ということはかなりもったいないことなのです。階数の高い鉄骨と、二階建ての耐火木造に、何の差があるのでしょうか。実は、居住感覚は全く違いません。同じマンションに住む「ご近所さん」が多くても、実際になかよくなるのはごく僅かです。そして、多くの人が集うが故にかえって距離を取ったりするものなのです。管理人がいても、オートロックでも、完全に「安全」とはいえません。マンションであっても、火事で焼失することはあります。実は、よくよく考えるとマンションとアパートでは「いざ」という時のリスクに差は全くないのです。限られた予算の中で、古びたマンションを選ぶのか、それとも新築のアパートを選ぶのか、どちらが快適でしょうか。そう、「アパート」を検討しないことは、まさに「もったいない」のです。

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